茶器にお茶を注ぐと、そこに花が咲き、手に取ると花びらが散り広がる。お茶が入ってる限り、新たな花が咲き続ける。そんなシーンを見たことがないでしょうか?
https://youtu.be/_wlvFnEnp0U
今、入場するのにも数時間待ちと話題を集めるチームラボさんの「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM EPSON teamLab Borderless」において、茶室スペースとしてコラボレーションされているのが、「EN TEA HOUSE ‒ 幻花亭」です。チームラボさんがつくるアート空間で作品の一部として、また飲んでも美味しい茶を提供されています。
第95回目のTHINKは、その茶ブランド「EN TEA」を主宰する丸若裕俊さんをお招きします。
丸若さんは、茶ブランドを始める十数年前から株式会社丸若屋で、日本の職人の技を現代にアップデートする取り組みを国内外で行なっていました。元々はアパレルで勤務され、26歳のときに石川県で丸谷焼に出会ったことがきっかけで伝統工芸のプロデュースをスタートされました。プーマとコラボした曲げわっぱのお弁当箱や、印伝のiPhoneケースなどを手掛け、パリにもギャラリーを出店し、「日本文化の再生屋」と呼ばれてきました。そして現在、栽培から販売を自らで行うために、佐賀県嬉野に茶畑を構え、2017年に「EN TEA」という茶葉ブランドを立ち上げられました。今年春には、EN TEAの茶葉が楽しめるカフェスタイルの「GEN GEN AN by EN TEA」を渋谷にオープンし、”MUJI”、”とらや” などの大手ブランドとも協業されたり、新宿伊勢丹や阪急百貨店にてポップアップをされたりと、業界も注目する茶葉ブランドとなっています。
今や、茶は東洋のものだけでなく、世界中で受け入れられ各国や文化に溶け込んできているもの。その流れの中で、丸若さんは、世界中で茶をより身近に感じてほしいという想いから、入れて振るだけの水だし茶のティーパックに注力されたり、水だし茶用のお茶ボトルの販売などをされたりするなど、現代の生活にも馴染む商品や、気軽に参加できるワークショップなども積極的に行われています。伝統的な食文化、ましてや茶道という歴史ある作法をもつお茶というと、それらを忠実に継承するということにとらわれがちですが、現代にアップデートすることを大切にされ、後世の人々が受け継いで行くためのフォーマットを再編集されているようにも見えます。
ここ、広島にも沢山のすばらしい工芸品、名産品、そして文化があります。それらをどのように100年後、200年後の世代へとバトンタッチしていけるのか、丸若さんから大きなヒントをもらえそうです。沢山のご来場、お待ちしております。
THINK_95
日時:11月2日(金)
開場 19:00〜
開演 19:30〜21:30
会場:広島市中区舟入本町15-1
サポーズデザインオフィス3階
会費:1000円(予約不要)
※椅子席は先着100席までとなります。以降は立ち見となります。
※ご来場が多数の場合は入場をご遠慮頂く可能性がございます。予めご了承下さい。
※トーク終了後、アフターパーティとしてゲストを交えて懇談会をご用意しています。
※駐車場・駐輪場はございません。恐れ入りますが、近隣のご迷惑となりますので、
公共交通機関でお越し頂きますようお願い致します。
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Guest 丸若 裕俊/ Hirotoshi Maruwaka
東京生まれ横浜育ち。多種多様な文化が交わる港町で幼少期を過ごし、日本の職人との衝撃的な出会いを機に「モノコトづくり屋」丸若屋を設立。日本文化との取り組みは、パリ、ミラノ、ロンドンなど数多くの評価を得る。自身の集大成と位置付ける「EATING GREEN TEA」を掲げた、畑から世界市場を生む茶葉ブランドEN TEAを2017年より始動。
<<今後のTHINKの予定>>
11月11日(日) The Trunk Market 青空THINK
12月7日(金) CRAZY WEDDING 山川 咲さん